正田 順也 自己紹介へ

賢い古民家の選び方_その4_古民家の特徴とは?

2024/03/04(月) すべてスタッフの日常

おはようございます。

株式会社なんば建築工房の

代表の正田(まさだ)です。

 

シリーズでお届けする

古民家の選び方_その4

 

最近、倉敷での町おこしの関係もありますが、

『空き家古民家の購入や選び方』についてよくご質問を受けることがあります。

そうなんです。

古民家ブームで、住まれている古民家だけでなく、古民家の購入を真剣に考えられている方より

本当にこの古民家を購入して大丈夫か迷っています、、、、。

建替えするか古民家を残せるのか分からないんです、、、、。

古民家の断熱や耐震って大丈夫なんですか、、、、、。

古民家の予算は新築よりかなり高いんですよね、、、、。

 

というお声をよくお聞きします。

今回は、古民家の特徴についてお話しをさせて頂きます。

古民家の調査や相談にお伺いすると、

皆さん口をそろえて言われることが3つあります。

それは何でしょうか???

 

それは、下記になります。

1,暗い、

2,寒い、

3,使いにくい

 

何だか想像がつきますよね。

燦燦と光が降り注ぐ古民家を見たことあるでしょうか?

断熱バッチリ!暖かいな~という古民家みたことあるでしょうか?

動線バッチリ!寝室からもトイレが近いし家族のリビングからお風呂が近い!

古民家で見たことがありません。

 

どうしてでしょうかね?

前回に引き続き 3つ目の【使いにくい】ついてです。

 

どうして古民家は使いにくい!と言われるのでしょう?

それは、古民家での暮らしぶりが関係します。

古民家の多くは農家古民家が多く、玄関の土間が作業場としても使うため広く

そのまま、台所まで土間でつながる動線が多くあります。

これは、火を使うカマドもあり農家で草鞋を脱ぐのも大変なので土間になっています。

そして、南側の日当たりや景色の良い部屋は、お客様のための客間として使われており

家族は北側の寒くて暗い部屋で過ごすのが通常でした。

しかも、トイレやお風呂が遠く、寒い、、、。

 

現代の家の生活スタイルの違いは

昔:お客様をおもてなしする客間が重宝された

今:家族の過ごすリビングが重視される

このような違いがあります。

 

この家づくりの考え方の違いが【使いにくい】を生み出しているのです。

最近の古民家再生では、客間をリビングへ、、、、

このような生活スタイルを変える再生工事も行われます。

 

古民家の再生では、現代にあった使い勝手と古民家の良さを調和させることが大切です。

皆さんも、古民家で暖かく、明るく、動線の良い再生工事を目指してくださいね。

 

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株式会社なんば建築工房

代表取締役 正田 順也

(一社)全国古民家再生協会 岡山第一支部 支部長

(一社)全国古民家再生協会 中四国担当理事

(一社)全国空き家アドバイザー協議会 岡山県倉敷支部 事務局長

下津井sea village project  事務局長

しもついシービレッジ(株) 専務理事

児島商工会議所 建設部会 部会長

しもついむすびさんかく屋 営業部長

 

多くの古民家再生実績と官民連携での数々の空き家の利活用の経験をもつ。建築士・宅建士・古民家・空き家と総合的な解決支援を得意とする。最近では古民家の調査から利活用などの提案、町おこしでは古民家を移住者施設に改装や地域の古民家を守りながら啓蒙活動を行う。


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