おはようございます。
株式会社なんば建築工房の
代表の正田(まさだ)です。
シリーズでお届けする
古民家の選び方_その6
最近、倉敷での町おこしの関係もありますが、
『空き家古民家の購入や選び方』についてよくご質問を受けることがあります。
そうなんです。
古民家ブームで、住まれている古民家だけでなく、古民家の購入を真剣に考えられている方より
本当にこの古民家を購入して大丈夫か迷っています、、、、。
建替えするか古民家を残せるのか分からないんです、、、、。
古民家の断熱や耐震って大丈夫なんですか、、、、、。
古民家の予算は新築よりかなり高いんですよね、、、、。
というお声をよくお聞きします。
今回は、古民家の構造についてお話しをさせて頂きます。
前回の賢い古民家の選び方_その5のブログで紹介をさせて頂きました構造についてですが、今回は伝統構法の特徴をご紹介
致します。ひとえに伝統構法といってもイメージが湧かないかと思います。
◆写真
伝統構法の特徴として
1.在来工法の耐震の筋交いや火打ちという部材をあまりつかわず、足元や土台、小屋の梁などが階層的に構造が重なり
建物を支えています。
2.基礎が玉石や延べ石など基礎が石になっている。(石の上に建物がのっている構造)
3.構造躯体が複雑に絡み合い、木の特性である粘りや建物が地震で変形しても元の形に戻ろうとする復元力を発揮する
【総持ち】という考え方で作られている。
4.家の中心に大黒柱があり家全体を支えている。(6寸(18センチ)以上が大黒柱と言われます)
があります。
現在の建築基準法の在来古法との違いでいうと
●在来工法=耐震的(剛構造) 建物変形を出来るだけ抑え建物全体を固める
●伝統構法=免振的(柔構造) 地震の力を逃がししなやかに力を逃がす
という根本的に耐震に対する考え方が違います。
↓↓↓私のスケッチですがこのようなイメージです!
※汚くてスミマセン。
そのため、古民家再生では建物の特性を考慮しながらの設計と施工が大切になります。
例えば、経験が少ないと差し鴨居という低い位置(ちょうど頭が打つ高さ)にある梁などがある場合は、お施
主様が低いので切ってほしい!という要望が出る場合があります。その場合は、差し鴨居という構造躯体の鴨居
はやはり安易に切ってしまってはいけないので補強も考えながらの施工が必要です。
伝統構法の建物の特性(柔構造)を理解しながら改修が必要になります。
少し難しいお話しですが、この辺りは現地での調査の時などにご説明をさせて頂いておりますのでご相談下さい。
最初は建物の概要を知るうえで
を受けて頂き、本当に改修工事になると詳細の調査である
◆古民家総合鑑定(約600項目の調査で鑑定・耐震・床下の3点セットの調査)55万(税込)
を受けて適切な古民家再生してください。
やはり現在の建物の状況を知ることが古民家再生の第一歩になります。
未来の子供たちのために。
次回の賢い古民家の選び方_その7は古民家の構造を続きをご紹介いたします。
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(一社)全国古民家再生協会 岡山第一支部
支部長 正田順也
(一社)全国古民家再生協会 中四国担当理事
(一社)全国空き家アドバイザー協議会 岡山県倉敷支部 事務局長
下津井sea village project 事務局長
しもついシービレッジ(株) 専務理事
児島商工会議所 建設部会 部会長
しもついむすびさんかく屋 営業部長
多くの古民家再生実績と官民連携での数々の空き家の利活用の経験をもつ。建築士・宅建士・古民家・空き家と総合的な解決支援を得意とする。最近では古民家の調査から利活用などの提案、町おこしでは古民家を移住者施設に改装や地域の古民家を守りながら啓蒙活動を行う。
人気の施工事例他、リフォームの資料をプレゼントいたします。
会社案内、ビフォー・アフターの詳細がよく分かる、概算コスト付の実例集「古民家再生論」、良い家づくりのためのチェックポイント集等、家づくりに役立つ資料を一式お送りします。