お盆休み中に吉備津神社に行って来ました。
吉備津神社は足利義満が建立したとされ、本殿、拝殿は国宝に、社殿3棟が重要文化財に指定されています。
また、鳴釜神事と呼ばれる特殊な儀式が有名で、お釜とせいろを使ってお米を炊き、その時に出る音で吉凶を占うんだそうです。吉備津神社以外にも京都の伏見稲荷の鳴動式でも見られます。
また吉備津神社は建築様式が特徴的です。
まず、基本的な屋根形状は切妻、入母屋、寄棟などがあります。
同じ屋根形状でも、正面の向きの違いによって平入、妻入と呼ばれます。
そして、吉備津神社の造り方です。
写真の屋根のように、2つの入母屋造を合体させたような屋根を持つ造りとなっており、比翼入母屋造といいます。
特に平入の2棟を合体させたものは全国的に見ても珍しく、吉備津神社の名前からとって吉備津造ともいいます。
他にも有名なものだと、伊勢神宮に代表される神明造や、出雲大社の大社造、住吉大社の住吉造、などなど、たくさんの建築様式があります。
神社、仏閣を見られる際には、ぜひ建築様式に注目してみてください。
人混みを避けるために早朝に行ったため、参拝客は全くおらず、代わりにカワセミの姿が見られました。
設計 阿部