棟上げ前のケヤキ丸太の加工風景。工房ではこのような風景をよく見かけます。
最近の家ではほとんどがプレカットという外部の加工を経て現場に運ばれますが、なんばの家では丸太はもちろん吹抜けなどで見える屋根や小屋組みは一度工房に入荷を致します。昔は墨付け(材木に隅で加工図を書く)と刻み(ノミとカンナで加工する)で手仕事でするのが普通でしたが合理化と予算でほとんどが工場加工し現場直行が普通になっています。
職人が加工したケヤキ丸太。そして柿渋を塗るとなんとも美しい小屋になります。背後に見える天井材なども手仕事で加工するため「凛」とした雰囲気に。
現代的な大きな吹抜けを支える空間。登り屋根とケヤキ丸太で吹抜けを中心とした空間が光を取り入れ家族をつなぐ。
落ち着きあるダイニングキッチン。2階の荷重を支える大黒柱とケヤキ丸太が存在感を醸し出す「機能美」ある空間。
キッチン、ダイニング、庭、吹抜けをつなぐ吹抜け空間。職人の手仕事で加工したケヤキ丸太と現代的な感覚がリンクする。
現代の家づくりのデザインした住宅とは違い、特に派手でもなく、あっ!と驚く空間ではありませんが、木の素材を職人が活かす。
それだけで充分。木と向き合った空間はなぜか「凛」とします。