正田 順也 自己紹介へ

賢い古民家の選び方_その5_古民家の構造について

2024/03/06(水) すべてスタッフの日常

おはようございます。

株式会社なんば建築工房の

代表の正田(まさだ)です。

 

シリーズでお届けする

古民家の選び方_その5_古民家の構造をお届けします。

 

最近、倉敷での町おこしの関係もありますが、

『空き家古民家の購入や選び方』についてよくご質問を受けることがあります。

そうなんです。

古民家ブームで、住まれている古民家だけでなく、古民家の購入を真剣に考えられている方より

本当にこの古民家を購入して大丈夫か迷っています、、、、。

建替えするか古民家を残せるのか分からないんです、、、、。

古民家の断熱や耐震って大丈夫なんですか、、、、、。

古民家の予算は新築よりかなり高いんですよね、、、、。

 

というお声をよくお聞きします。

今回は、古民家の構造についてお話しをさせて頂きます。

まず最初に知っておくことが、現在の木造建築の多くは在来工法(現在の建築基準法で建てられた木造建築)

という柱・壁・梁で支えられる木造軸組で、壁の多いか少ないかで耐震性が変わる住宅。それと建築基準法

が出来る前に建てられた伝統構法があります。

伝統構法は現在残っている建築工法のなかで最も歴史があり、気候風土に合わせてより住みやすく改良が加え

られてきた工法です。古民家はその伝統構法で建築されているものが多く建築士でもその構造を学ぶ機会が

少ないのが現状です。

 

さて、この在来工法と伝統構法どのような違いがあるのでしょうか?

大きくお話しすると在来工法と伝統構法の見分け方があります。

さて?どこを見れば良いでしょうか?

 

そうです、足元です。

在来工法は現代の建築基準法で出来たお家で基礎がコンクリート。

在来工法はコンクリートが無い時代、基礎は礎石の上に建っていました。

 

古民家を見る場合、足元を見て石の上にたっていれば伝統構法という判断ができます。

また、よく調査にいくとある古民家事例は、伝統構法に昭和の時代に在来工法(コンクリート基礎)で増築した

家がくっついていること。昔の古民家は、キッチンが土間にあったり、風呂とトイレが離れにあったり、個室が

なかったりして、多くの場合は家族が増えるにつれ水回りや個室の増築をしていることが多いです。

 

よく不動産屋さんに物件を案内頂くと、こちら古民家です(築年数が古いので)と紹介を受けることがあるの

ですが、よく見ると昭和の和風住宅!ということがあります。本当の古民家をお探しの方はぜひ、建物の足元

を見てください。

 

次回の賢い古民家の選び方_その6は古民家の構造の続きをご紹介いたします。

 

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(一社)全国古民家再生協会 岡山第一支部

支部長 正田順也

 

(一社)全国古民家再生協会 中四国担当理事

(一社)全国空き家アドバイザー協議会 岡山県倉敷支部 事務局長

下津井sea village project  事務局長

しもついシービレッジ(株) 専務理事

児島商工会議所 建設部会 部会長

しもついむすびさんかく屋 営業部長

 

多くの古民家再生実績と官民連携での数々の空き家の利活用の経験をもつ。建築士・宅建士・古民家・空き家と総合的な解決支援を得意とする。最近では古民家の調査から利活用などの提案、町おこしでは古民家を移住者施設に改装や地域の古民家を守りながら啓蒙活動を行う。


なんば建築工房の家づくり 

自然を楽しむ設計

自然の恵みを無駄にしない家
光の設計・風の設計

農家や町屋など、昔ながらの住まいには気候風土に根差した様々な知恵や工夫が生かされています。
これらは当然機械に頼ることのない、自然の恵みを最大限に利用するためのデザインがあります。

例えば、冬は太陽の日差しを利用して家を暖めるための窓の配置や庇の設置、坪庭による実用の明りと美しい光の設計、夏は温度差を利用して換気・通風を行う開口部を設計するなど、熱や空気の流れの仕組みを理解し設計することで理にかなった省エネルギーな住まいを建てています。

 

構造美を生かす

 

「美しい」と感じさせる存在と個性

間口を支えるためにあるべき所に柱があり、大きな吹抜け空間を支えるために梁を渡します。

構造そのものがデザインとして美しいと感じる空間がそこにあります。

設計スタッフ・現場監督・職人の連携により、確かな目と理にかなった設計、意味のある素材選びによって、なんば建築工房の家がデザインされます。

 

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素材へのこだわり

古くなる = 味わいが深まる住まい

新築した現場をお引き渡しした際に感じる、白木の明るい色合いと温かみ、木の香り。
50年後にそれらは堂々とした風格、落ち着いた色味へと変化していきます。

土壁の上に現れる錆び模様や、愛着を持って磨かれた無垢の床のツヤなど、使うほどに馴染み、味わいが深まっていく良さは自然素材の持つ最大の魅力だと考えています。構造躯体には国産ひのきの無垢材を厳選し、長期強度や耐久性を考慮した素材選びをしています。

また、3棟ある自社倉庫にはカウンター、框、柱、床材などの様々な種類の銘木を保管しています。素材がありそれを生かす職人がいる。

これがなんば建築工房の家づくりです。

 

 

伝統&モダンのデザイン

研ぎ澄まされた和のセンス

「古いけれど新しい。」

日本には素晴らしい独自の文化や伝統があります。
家の仕上げは最近では工業製品が使われていますが、和紙や土、焼き物など手仕事でしか作れない独自の仕上げは世界で一つだけの逸品です。そのような手仕事の素材を知りこれらを守りつつ新しい技術と融合させることにより洗練されたどこにもない唯一の和モダン空間に仕上がるのは、素材の特性や構造、納まりを知り尽くした経験豊富なスタッフだからこそ。

 

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長期の耐久性の工夫

次の世代に渡り、
住み継がれる家のために

家の間取りも大きさも、当然住む人のライフスタイルによって変化していきます。
100年後も200年後も、子供や孫に受け継いでゆける家の為に将来の増改築に備えた様々な工夫をしています。

骨組みとして重要な木材は、ひねり・粘りに強い無垢材を使用しています。
外部には、通気層を設置し雨水の侵入を防ぎつつ内部の湿気を逃し構造材を傷めない工夫をしています。
さらに、長期の耐久性が必要な屋根の構造には合板類の使用も控えています。
創業130年の経験と実績、そして最新技術の研究により長期にわたり愛される家づくりをしています。

 

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お客様からの声をご紹介

google口コミから一部抜粋してご紹介します

A様-新築注文住宅

私たちが自分の家に織り込みたいことをすべて実現していただきました。ドブレの薪ストーブ、フルオーダーで作っていただいた囲炉裏テーブル、ウッドデッキ、和室の春夏秋冬の障子と欄間、トイレの美濃焼の手洗い鉢、小屋組の現わし、すべて気に入りました。まるでモデルハウスのようになりました。

B様-新築注文住宅

築22年になるコンクリートと和のお気に入り建築です。と言っても22年の年数は流石にくたびも出てきます。
今までに何回も修理や相談でお世話になってきました。先日は強風で裏木戸が飛んでしまい、すぐに電話で相談すると、じきに自宅に来て下さり、電話で大工さんと修理の段取りを付けて帰られました。そして次の日大工さんが修理に来てくださいました。完璧です!我が家のスーパードクター様、ありがたいです。

C様-新築注文住宅

立派な家が多く私の予算では大丈夫かなと思いつつ会社を訪ねました。事務所と作業場が併設されていて作業場の奥からも大工さんが元気にあいさつをしてくれて、気持ちよかったです。家選びは結婚する相手を選ぶのと似ていて相性とか趣味嗜好、価値観が同じ方がいいと思います。それにはOB施主宅(建てて住んでいる方の家)をたくさん見させていただくことでその会社の家づくりがわかり自分好みなのかどうかを判断でき、住んでいる方の本音も聞けます。私も選んだ会社なので感謝の気持ちも込め応援したいので、わが家にもぜひ見学にお越しください。


なんば建築工房について

明治20年(西暦1887年)創業。100年以上倉敷市の経済発展に貢献 している「老舗企業」として倉敷市長より認定・感謝状の誉れを頂いております。

全国古民家再生協会岡山第一支部 代表理事を弊社代表が務めさせていただき、県下で多数の古民家再生リフォーム実績を積み上げて参りました。


私たちがサポートさせていただきます

職人の手仕事

心を込めたひと手間の違い

お料理でも、たった少しの手間のかけ方で味がぐんと美味しくなる、などよく耳にされる方もいらっしゃると思います。
私達の家作りもこれと同じで、職人による手仕事こそが深い味わいのある、あたたかみのある家になるのです。
小屋組みは通常、材木工場から現場へ直送ですが化粧で見える小屋組みは、当社工房へ一旦搬入し仕上げをかけます。また、丸太、下駄箱、敷居・鴨居や窓枠などは、当社倉庫で保管している桧の材、銘木を使用し材木の仕入→保管→図面提案・材料選び→職人加工 と一貫した家づくりが出来るようひと手間の管理をしています。

時間と手間をかける事は、時代の流れに逆らった非効率住宅ですが、『人の住む家は人の手で作る』ことを信念に私たちは手仕事にこだわっています。

 

「社内一貫」提案と建築

こだわりを実現するために

当社のこだわり、お客様のこだわりを実現するために、設計業務をはじめ工事管理、監督業務、コーディネーター業務は基本社内一貫で行います。
もちろん、キッチンなどの住宅設備機器やインテリアデザインに重要となる照明器具や電気配線のご提案も収まりが分かる技術スタッフが行っています。
そのため、家づくりにおいて素材の良しあしや仕上げに対し一軒一軒心を込めて家づくりが出来るのです。
私達は建築に携わるプロでありながら、お客様と同じ目線、立場に立って「自分の家を建てる」という意識をもって家作りに取り組んでいます。

職人の育成 

大工の育成

木も生き物。当然木にも一つ一つの個性があり、昔ながらの家作りに必要なのは自然素材を扱う知恵と技術です。既製品に頼った家では職人さんも減っていくばかりです。

なんば建築工房の大工は1年2年で一人前の大工にはなれません。入社後10年かけて、棟梁大工から技術の継承はもちろん職人としての心構えも学んでいきます。

仕事を終えた後の掃除やこまめな道具の手入れなど、良い家を作るというプライドを持った大工だからこそできる職人としての誇りがあります。

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