住宅密集地の隙間にひらく都市型住宅
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【コンセプト】
住宅密集地の一画、約40坪の狭小地で建蔽率50%という厳しい条件でありながら、周辺環境を考慮し、プライバシーを確保した開口部の設計や、吹抜とスキップフロアを有効的に利用した空間構成とすることによって、住宅密集地の隙間にひらかれた、明るく開放的な家とした。
南面を最大限に活用するため、ケラバを出さないデザインとし、まちに対して圧迫感を与えないように外壁面の約半分をセットバックさせて、ボリュームを小さく見せている。
【パッシブデザイン】
冬の日差しは室内に取り込み、夏の強烈な日差しは遮るように計算し寸法を調整した軒先と袖壁。
【玄関ポーチ】
アプローチの緑に向かって近づくと玄関ドアが見えてくる。
玄関ドアを開け放しても道路から家の中が見えない計画とした。
【玄関】
写真などを飾れるように天井廻り縁を兼ねた木製のピクチャーレールを製作。
それらを照らすように大容量の靴収納の上部から優しく光が入ってくる。
【ダイニング】
ダイニングの天井は張らずに構造現しとし、中二階側を吹抜とすることで、キッチン-ダイニング-中二階リビングが立体的に繋がり、広がりのある空間とした。
【ダイニングテーブル、カウンター】
ダイニングテーブルは生活に溶け込むようにシンプルなデザインとした。材料はタモの無垢板を使用。
タイル張りのカウンターはキッチンの足元の目隠しになっており、キッチン側の収納にもなっている。
【ハイサイドライト】
高い位置の開口部から入ってくる光が1階に落ちてくる。
隣家を外した位置、高さであるため窓からは空がみえる。
【階段】
オープンな階段とし空間を広く見せている。
階段下は収納となっており、扉は壁と同一の仕上げとし、存在感を消している。
【リビング】
住宅地の隙間に向かって大開口を設けることで、明るく開放的なリビングが実現した。遠くの山を借景としている。
リビングから2階へ上がる階段はAV機器収納を兼ねており、壁体内を利用して配線することで、テレビ周辺をスッキリさせている。
飾り棚はスチール製で薄く作ることで、作品が浮かび上がるようなデザインとしている。
【リビング】
リビングからは1階のキッチン、2階のスタディコーナーの様子が覗える。
階段の昇降時に触れる機会が多い独立柱は素材を堅木のケヤキとし、芯去り材としている。
吹抜上部、北側の開口部から柔らかい光が入ってくる。
【キッチン】
使い勝手に配慮し、目線の高さ、手の届きやすい高さに収納を確保。
雑多に見えがちな家電製品周辺をスッキリ見せるように家具を作り付けた。
【ランドリー、WIC】
洗濯乾燥室を兼ねたランドリー。
ハンガーに掛けた洗濯物は乾けばそのままWICに収納できる。
【子供部屋】
将来、部屋の中央に壁を作れば2部屋にすることができる。
【寝室】
開口部を高い位置に設けることでプライバシーを確保している。東に面しているため、朝日が差し込んでくる。
【スタディコーナー】
勉強・仕事ができるデスクには洗面を併設。
天井裏やデスク下の空間を有効利用して収納を確保している。
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