賑やかに暮らす草屋古民家改修
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[概要]
明治元年の築155年。しばらく空き家だった古民家の改修。
何度か改修、増築をされていたが茅葺屋根の鉄板が痛みが激しかった。構造体の梁が折れていたり柱が沈んでいたりと躯体の損傷も大きかったので断熱や構造にも手を入れて性能もアップする大規模な改修となった。
のちに同居のご家族も増える予定で、賑やかに団らんできるよう大空間を設ける計画で進めた。
[屋根]
元は茅葺だった屋根を途中鉄板で覆い、この度瓦型の板金屋根に吹き替えた。重厚感を持たせつつ軽い屋根で建物への負担を軽減した。
[外観]
元の形状はそのまま。装いが変わるとまるで違う建物のよう。
[目かくし格子]
玄関の出入り時に人目を避けられる昔の袖垣の役目を大工の手作業で格子を設えた。
[玄関]
玄関に飾れる場所があると生活にゆとりが生まれます。節句飾りや季節の花を飾ってもよし。
[土間収納]
玄関横にはたっぷりの土間収納。これでいつも玄関が片付く。直接外からも出入り出来るので便利な動線に。
[土間収納]
日当たりのよい丸窓から光が入り明るい空間の土間収納。ポスト口の棚も大工の心配りで取り付た。
[廊下]
玄関から続く長い廊下は昔の名残の大きな梁が。
懐かしく感じられる空間。
[キッチン]
キッチンはⅡ型配列で汚れ対策と対話を叶えた。
[キッチン]
建具を全て引き込めるようにしたので開放してもスッキリとしている。
[梁]
以前は天井裏に眠っていた梁を表し、補強するため新たな梁を取り付けた。大工が丁寧にカンナ掛けを施している。
[建具]
障子風の桟の少ないシンプルな建具にして閉じても圧迫感は感じない。ガラス越しに柔らかな光が入ってくる。
[造作デスク]
デスクがあると作業中にも席を離れるだけで食事が出来たり便利に使える。収納もたっぷり。
[ダイニングキッチン]
建具を開けると縁側まで続く開放的なアイランドキッチンに。
[ダイニングキッチン]
間仕切り建具を閉めるとプライベート感が増します。ランマはオープンなので閉塞感は感じない。
[LDK]
LDKの全景。広縁から奥のリビングまで一部屋続きにした大空間。大勢で賑やかに団らん出来ます。
[リビング]
勾配天井にして圧迫感のない広々空間。
[造作収納]
構造的に必要な柱を取り込んだ造作収納。手持ちの家具を加工してベンチ風に仕上げた。光がたっぷりの窓際で読書にふけりたい。
[和室]
和室の建具を開放するとリビングへと続く。
[和室]
障子を閉めて和室の単独空間に。
仏壇スペースと床の間を新たに設けた。
[和室]
廊下から和室へ直接入れる。廊下の大きな収納に布団も入るので和室を客間の目的にも。
[寝室]
南向きの寝室は調光可能なスクリーンを取り付け光の調節も可能。
[寝室]
古い梁をそのままに落ち着きのある空間に。梁の上をオープンにして天井を繋げるとより広く感じられる。
[子供室]
補強の意味の柱を利用してデスクとベッドを造作した。
複雑な梁の形を残したことで面白い空間に。
[洋室]
元はキッチンだった部屋。大きな収納に全てしまってシンプルな部屋に。
昔の建具も再利用して取り付けた。
[洗面]
洗面は廊下の一部に設け、鏡や収納も目的に合わせて造作した。
[トイレ]
元は外から使っていたトイレを間口を広く将来介護用にも使えるトイレに改修。勝手口からすぐなので外から使うにも便利。
[ダイニングキッチン]
建具を開けると縁側まで続く開放的なアイランドキッチンに。