町角に佇む山と空の家
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【コンセプト】
敷地面積が約27坪の岡山では超狭小地と言えるほどの小さな土地に夫婦2人、子ども2人の住まいを計画。
車一台を停めるスペースを確保し、一般的な建物を計画すると、南側道路を目の前にした小さなLDKとなり、プライバシーを確保する為に年中カーテンをした窮屈な空間となってしまう。
この場所は南、東側に丘の緑があり眺望がとてもよい。建築的な操作で狭小地のデメリットを解消した上で、景色を最大限に活かす建築を考えた。
まず、丘に向かって開く大きな開口部を設けつつ、通行人から視線を遮り、プライバシーを確保する為に、メインの空間であるLDKを2階に配置した逆転プランとした。また、限られた空間を最大限利用する為に駐車場の上部を内部空間とし、LDKに取り込むことで、約26畳という大空間を生み出した。伸びやかにつかえる無柱空間を実現させるためにトラス構造を採用している。
メインの空間が2階になる為、必然的に階段を利用する機会が多くなる。階高を最小限に抑え、段数を減らし、勾配も緩くすることで、ストレスなく階段が登り降りできるようにした。
総二階建てでありながら、階高を調整することで、ボリュームが大きくなり過ぎず、品のある佇まいとなった。
この土地だからこそたどり着いた”町角に佇む山と空の家”である。
【ファサード】
道からよく見える部分の仕上げは家の表情を司る大きな要素のひとつ。
モルタル塗りの吹付塗装とレッドシダーを使い分けている。
板張りは時としてメンテナンスを必要とするため、比較的手の届きやすい範囲とした。
【揃える】
玄関ドアは造作とし、高さを天井に、仕上げを外壁材と揃えることで一体感が生まれ、外壁の一部と化している。
【エントランス】
やさしい光が差し込む窓からは山並みが目に映り、飾り棚には塗り壁を施した。訪問客を持て成すための上品な空間に仕上がっている。
家族用の玄関が別に設けられているため、きれいな状態が維持できている。
【洗面コーナー】
脱衣室とは別に設けられた、明るくゆったりとした洗面コーナー。
造作とすることで建物の雰囲気に似合った洗面にできるだけでなく、コストパフォーマンスにも優れている。
【動線】
洗面の収納は埋込収納の内部とWICへ収納することで、常に整理整頓されている。また、WICの奥が家族用の玄関となっている。
階高を調整し階段の段数を12段と少なくし、勾配も緩やかに設計されているため、ストレスなく登り降りできる。
【寝室】
寝るだけの寝室は明るさを必要としないため、1階に設けた。
階高を抑えるため天井を張らずに構造現しとしている。
【逆転プランによる恩恵】
超狭小地ということを忘れさせる、広がりのある内部空間。
2階にLDKを配置することで駐車場の上部も活用でき、南側に大きく開くこともできる。
外観のアクセントにもなっている格子はプライバシーを確保、夏季の日射に一役買っている。
【造作家具】
キッチンの背面には大容量の収納とスタディコーナーとしてデスクを作りつけた。
【無柱空間】
大空間にもかかわらず柱を必要としないのは、この梁のおかげである。
トラス組と呼ばれる架構を採用することで無柱空間が実現した。
【眺望】
窓際に腰を掛け、誰にも邪魔されずに丘の緑を堪能することができる。
この眺めは、この土地のポテンシャルを最大限引出した結果である。
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