Vol.12 環境のためには施主の努力も重要
環境への悪循環を断ち切るには将来を見据えた家づくりが必要。
難波社長が施主に望む心構えについて語ります。
[青字]インタビュアー [黒字]難波社長
蓄熱の方法というか
蓄熱の方法は、今言うた、壁・床・天井・躯体みなあるわけですから、その蓄熱と考えて、一番大きいのは鉄筋コンクリート造。これが一番大きい蓄熱体ですよね。これにかなう建物はない、逆にね。蓄熱ということであれば。比重の重たいものになればなるほど、蓄熱はありますよね。だから、みなそのへんはくみあわせなんですよ。その代わり土の利点は調湿もするとかね。コンクリートはそこまでしてくれません。それから施工性能とか。そうゆう事を考えていくと。そのへんが、素材のもっとる長所・欠点の組み合わせゆう、そこらからくるんですよ。それを採用するときには、その欠点をカバーする工法とか施工方法とかを選ぶという。
在来工法が見直されるということで、今までは耐震性能とか表にでてきましたがが、それはクリアされて、補修のしやすさとか、間仕切りの自由度みたいな部分で有効だと
ですから今の建物の皆様の考え方とゆうものは、「安ければいい」ゆうのが一番に表だっとるわけですね。安いのは絶対なんですよ。今私が言ったような建物を作って、安くあげるんが一番ベストです。しかし、それには限度がありますよね。今流行りの単価では絶対にこれはできません。しかしそういう家はもう20年30年たったら本当にだめなんですね。実際につぶしていきよるし、当時の、今から30年、40年前に建てた、それこそ団塊の世代が若い時に建てた家が今度やろうかゆうたら全部つぶさにゃいかんぐらい痛んどるわけですよ。そんな家づくりの家を平気でまだ同じように建てよるわけでしょ。それでは資源がもうもたないんですよ。それを処理するために燃やす、云々。作るのにCO2を出していく、だから今温暖化云々、ゆう問題になる。それだから今度は暑くなるからゆうんで今度は断熱材じゃなんじゃかんじゃゆう新しい材料ばっかりで、電気をたくさん使ってランニングコストをしようとする、じゃないですか。なんか悪循環の繰り返し。どこかで切って、太陽、そよ風をどう入れる。自然の、何もしなくても最低限住めるだけの家づくりをしていってあげれば良いんですよ。なぜ気がつかないか。
太陽光発電システムなんかあったらすごい良いことですよね
そうゆう事ですよ、良いんですよ。あれでもっとコストはおとせるはずなんです。もっと、30年ぐらいでダメになる、途中で1回部品を交換する時期も来るんです、必ず。今の太陽光は。太陽光自体が。だからあんまり私もまだPRしないんですけれども。だけど、それができあがったらもう最高ですね。それで太陽光でやっていったら、本当に。家庭生活の中でのCO2の目標数値ゆうのは即クリアできるんです。今私が言ったような家づくりをして、やっていくときれいにクリアできると思います。
なかなかそうならないのは
企業利潤、利益追求。がもうすべてでしょう。悪の根源。合理的に、建物を建てるのに、職人というものをいかにカットするかというところの発想から、私は全部きとると思いますよ。そのために工場生産、つくる云々、それには限りがある。職人というものは一次素材を加工するのが職人でしょ。一次素材を。木とか土とか石とか。それを排除した建物ゆうのは、工場でつくる建物云々ですから、おのずからCO2のからみのものでつくるわけですよ。要は、手間をかけまい。工場でつくる。職人がいなくても短期間でできる。なら儲けになるじゃないですか。それが悪の根源。もっと職人の時代にもどせば、長いサイクルの建物ももつし、それが古くなっても循環できるし、補修がきくし。ゆうことですね。
そこが根幹なんですよね。
そう、僕はそう見とります。だから私の家づくりは昔のそういう考えは絶対に捨てちゃいかんと。で、そこに、古いものがすべてじゃないんよ。新しいものはなんぼか補助としていれてやる。ゆう家づくりで進んでいけば、家というものはゆったりした流れでつづけられる。施主さんもそうゆう気持ちになりなさいと。そのために、一生に一度じゃないですか。坪40万のもので建つんであれば、55万だしなさい。もうちょっとかんばんなさい。しかし今それができだした。そのために高くなりますね。最長が35年ですか。今50年60年ローンを今作ってくれよるわけですから。そうゆう家づくりのために高くなる。高くなるものをローンでやりましょうと。ゆう形で、国もわかってきだした。分かって、住生活基本法ゆうものが制定されたけれども、大手住宅メーカーがそこまでおいついてないから、みんな、なりを潜めとるわけです。だけど、あるところでは今の外断熱がどうのこうのとか、エコ住宅だとか、電化の云々ゆうて、ちょこちょこだいぶ改善できだしたから、読んでやって。まだ建物本体がそこまで行ってませんから。大きくPRしない。これが逆の立場だったら僕らは今頃つぶれてるでしょうね。