経営理念・方針・クレド
経営理念
職人の手仕事を活かした家づくりを通し、人を育て、技術を継承し、価値ある仕事をする
私たちの会社の存在意義は、今まで培ってきた職人の手仕事や技術者の知識を活かしお施主様・地域の方・作り手が心から満足する価値のある家づくりをすることです。
その為、私たちは3つの志を実行します。
1. 人材育成
私たちは人が育つ環境を整え、職人・技術者の育成と共に心の成長を促し人材育成に努めます。
2. 技術の継承
私たちは技術・知識を磨き、本物の家づくりで技術の継承に貢献します。
3. 価値の創造
私たちは手仕事の良さを伝え、お施主様へ手仕事の価値ある家づくりをします。
方針
なんば建築工房 価値観 7カ条
第1条 お施主様に対する価値観 【さすが!なんば建築工房と言われる仕事】
私たちはお施主様に対し今まで培ってきた信頼と期待を常に上回る姿勢で仕事に取り組みます。その基準は、お客様に『さすが!なんば建築工房ですね!』と言われる事です。建築の技術だけでは無く、建築に対する提案や知識はもちろん、職業人として日本人として誇りが持てる心構え、言動、態度、行動が出来る事をさします。そして相手に伝える努力をし仕事の価値を分かってもらってこそ『さすが!』という感情が生まれます。私たちは『さすが!』という期待を超えるための仕事をします。
第2条 組織に対する価値観 【基本習慣が出来る風土と効率】
分離礼や5Sなど基本的な習慣を重点に組織編成や運営をします。家づくりはチームプレーです。組織図を作成し役割と責任の明確化を進めスムーズでやる気がでると効率は飛躍的に上がります。クレドプロジェクトの更なる活性化を行い、会社全体の課題解決の取り組みと自発的な問題解決の機会により人材育成の場とし組織全体のスキルアップを図ります。
また、評価制度に連動した昇給・賞与制度を継続し未来が見える仕組作りを整備するとともに、時間内での仕事の効率化も社員とともに創意工夫をして遂行していきます。
第3条 社員に対する価値観 【自発的な行動を伸ばす】
今年は社内の自発的な行動を伸ばす年度にしたいと思います。会社は組織や仕組などと共に、社員の考え方や風土が集まる事でなんば建築工房という会社が決まります。社内コミュニケーションをとることで社員が前向きな挑戦が出来るよう私も含め皆で協力して環境を作っていきます。愚痴をこぼすことに時間を費やすより、自発的な行動は技術を学び良い提案が出来る原動力になると信じていいるからです。
第4条 教育に対する価値観 【技術と心のバランスー挨拶・5Sの徹底】
人材の育成は時間と費用がかかりますが会社にとっても大きな強みにもなります。職人の手仕事を活かした家づくりを通し人を育て、技術を継承し、価値ある仕事をする為に技術・知識の向上はもちろんですが、特に今年は、挨拶・5Sの徹底など基本的事項に力を入れます。どの組織も同じですが挨拶や5Sのレベルが会社の基礎になります。クレドの会社の風土つくりプロジェクトの活動を通し、あたりまえレベルの向上と風土つくりに力を注ぎます。
また、国家資格など免許取得の推奨を行いお施主様から安心できる建築のプロの育成に努める教育体制が大切だと考えます。
第5条 経営に対する価値観 ~土づくりから種まきの時期へ~【仕事の価値を創る工夫をする】
昨年まで想いを継続する為にそろばんを持って走る 継続を重視することに重点を置いてきました。社会において会社の継続は技術継承するうえで最低限必要なことです。(農業でいう土づくり) 今年は次のステージである仕事の価値を創りながら利益を出せるよう工夫し技術と経営のバランスを考えて行動していきます。また、将来の手仕事を認めて頂けるよう社会公共性のある取組みを積極的に行い将来の環境をつくる努力をする時期にします。(種まき)
第6条 販売に対する価値観 【ブランド作りの強化】
価格競争に巻き込まれないよう常に付加価値を高める工夫を行う事が大切だと考えます。価値が無い提案は大量生産の渦に巻き込まれやがて衰退していく。当社の強みである伝統工法を活かした家づくりを基本に新しい価値を提案出来る体制を作ります。特に古いものを活かす古民家リフォーム分野、伝統的省エネの分野は特に推進していきます。また、技術やテクノロジーといったハード面の家だけでなく、お施主様の要望を超えたプラン提案や住まい方を含めた提案が出来る体制作りに努めます。また、私たちの家づくりの価値観に賛同するお施主様に出あえるようコミュニティー作りやイベントでの広報活動など手仕事を知って頂く努力も行います。
本年は特にHPの改定に伴い会社のブランドの方向性を明確にし、なんば建築工房に新たな価値を加え創っていきます。
第7条 家に対する価値観 【生涯愛される家 +α(新たな価値を加える)】
本年も家づくりを金儲けの手段としないこと。機能美を活かしたデザイン永く住むことの出来る素材選び、そして心を込めた仕事により生涯にわたり永く愛着の持てる家を建て提供します。また、手仕事だから出来るプランニングや和のデザインを活かした提案など、職人の技術に+αの価値を加える プロとしての提案を致します。
なんば建築工房のクレド18カ条
1.【さすが!と言われる仕事を残す】
私たちは一流の仕事人を目指します。
一流とは技術・知識をもっているのはあたりまえで礼儀、マナー、見識、身だしなみ、整理整頓、すべてに対してお客様にさすがと言っていただけるような行動を実践します。
2.【挨拶】
挨拶は大切なコミュニケーション、礼儀の1つと考えます。
お客様が現場や会社に来られた際は必ず、作業の手を止め、起立して「こんにちは」「ありがとうございました」と大きな声で目を見て感謝の気持ちを伝えます。
3.【感謝のこころ】
私たちは日々の生活や仕事中の出来事で感謝の気持ちを忘れないために全体朝礼時(第一月曜日)に会社近隣の「感謝の清掃活動」を行います。
4.【なんばの職人とは】
なんばの職人は以下のことが出来ます。
・社会人としての基本的な姿勢(挨拶・服装・報告など)を大切にします。
・現場の責任者としてお客様はもちろん現場に出入りする他業者とのコミュニケーションを密にとります。
・家一棟の墨付が出来る技術を習得します。(※墨付けとは材料を加工する前に構造材や造作を刻むことを表し、熟練の技術を要します)
・現場での材料や納まりを考え技術向上に努めます。
・木材の種類や特性を理解し配置、加工、取り付けをします。
・現場でお客様のご質問に的確にお答えします。
・現場の安全管理と整理整頓清掃を責任を持って行います。
・知識向上を常に図り、国家資格取得にも積極的に取り組みます。
・若い大工へ職人としての基本的な心構えや技術の習得を教育し技術の継承に取り組みます。
・チームワークを大切にし周りに困っている人がいると必ず声掛けをしスムーズな問題解決に努めます。
・自分の仕事を自慢できるプライドを持った仕事をします。
5.【100年経った家から学ぶ】
私たちは時代を経た建物に携わる多くの経験を通じて受け継がれた技術と知識をもっています。
古い家を再生することで素材がどう変化してきたかという結果を知り、素材の性格に合わせ、適材適所に使用します。
6.【日本建築の伝承】
伝統建築の良さを知って頂くためにこれから家をご検討の方やお施主様に対し、手仕事をした箇所や意図を説明し本物の価値をお伝えする努力を致します。そのためお引渡し後にお客様インタビューを行い手仕事の良さや困りごとの解決などをホームページや小冊子にし、これから家づくりを考えている方へ伝統建築の価値を伝えていきます。
7.【想いが最初】
私たちはご依頼を頂いてもすぐに図面や見積を提出する事はありません。
なぜなら私たちは対話を重視し、「なぜそうお望みなのか」とお客様の立場にたって考え、提案します。
お客様にもなんば建築工房の家づくりに対する想いも充分にご納得して頂きたいからです。
8.【キックオフミーティング】
チーム全員が住宅の完成形をイメージし、実現するため工事前にはお客様がなんば建築工房で建てるに至った経緯や家づくりに対する思いを共有するためのキックオフミーティングを行います。
9.【家は買うではなく建てる】
お客様の「こうしておけばよかった・・・」の声をなくすため、“一切変更は認めません”とは言いません。
たとえ、工事中であってもご要望に応えられるよう進行状況に応じた提案や対応を行います。
10.【NOとは言わない】
私たちはお客様のどんなご意見、ご要望にもすぐに「NO」を言いません。
ご要望をかなえるため手段・方法を検討し、必ず回答案を提供します。
11.【アフターに対する考え】
建物が完成してからがお客様との永いお付き合いの始まりです。
お客様カルテを作成し、決められた内容に基づきアフターメンテナンスを実施します。
また、メンテナンスのご依頼があった際には当日にお客様に連絡を行い、対応を説明し、次回の訪問の予定を決め、連絡・報告業務を確実に行い対応いたします。
12.【安全行動基準】
・当日の作業前には全員で安全ミーティング(KY活動)をします。
・作業後に道具の手入れと片づけをしベストコンディションを保ちます。
・加工場の機械は担当者を決め、定期的にメンテナンスし、記録を取ります。
・建物完成(引渡し)まで無災害でやり遂げます。
・全ての行動の判断基準は「安全最優先」です。
・小さな積み重ねをする事が安全への近道です。責任者大工は現場全ての行動の判断基準を「安全最優先」で進めます。
13.【全員清掃】
会社に来られるお客様や現場の近隣の方に気持ちよく過ごしていただくために毎週金曜日、始業時間開始30分前に全員清掃を行います。
14.【管理者の仕事】
管理者は経営理念、ビジョンを把握しそれにそって間違いを正し、部下の能力が伸びるよう教育します。
問題や間違いが起こった時はその場で判断基準を示し、年に2回の評価会議の時には一人ひとりと話しをして会社の進むべき方向性を話し合い、より良い会社つくりに努めます。
15.【チームとしての流儀】
私たちは仕事を円滑に運ぶために「立場の区別なく尊敬の念を忘れない!」を共通ルールとして、お互いの仕事内容を理解してより良い家づくりを進めます。
16.【まずはやってみる】
私たちは全ての仕事に前向きに取り組みます。
「まずはやってみよう!」の心意気で多様な作業に自分から積極的にチャレンジし、他者はその行動に全力で協力します。
17.【仕事の前に人を育てる】
なんば建築工房は伝統技術を通し人を育てる会社です。
先輩社員は社会人としての心構えと技術の継承を行い、若手社員は素直に学ぶ姿勢を忘れません。(事務所スタッフも同様)
毎月25日18:00~大工部長主体で職人の心構えや伝統技術についての勉強会を開催し若い職人の育成と伝統技術の継承に努めます。
18.【クレド実践】
私たちは、クレドに基づき自発的に行動します。
それを会社は全力で守り、協力します。
平成27年 4月1日作成
作成元:株式会社なんば建築工房